T.K.さんインタビュー

- T.K.
- モニタリング(医療機器 専任担当)
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医療機器モニターとして新規試験の立ち上げを担当。チーム内での知識共有を実施・推進しながら円滑な試験運営に貢献。
2020年入社
イーピーエスに入社を決めた理由
大学時代に臨床研究に関わった経験から、CRO業界への就職を希望していました。その中でも、現在のAI技術等の進歩により発展が見込まれる医療機器の分野に興味を持つようになり、大手CROで医療機器開発に特化した部署を持ち、研修制度なども充実しているイーピーエスへの入社を決めました。
医療機器分野においては、冠動脈ステント等の循環器関連の開発が活発ですが、イーピーエスでは眼内レンズなどの眼科領域やがん領域など多様な分野の受託実績があることから、より多くの経験を積めると考えました。
現在の仕事内容
現在は医療機器モニター(CRA)として、新規の医療機器試験の立ち上げを担当しています。
試験の立ち上げでは、クライアントが予定している症例組み入れのスケジュールに合わせて、医師や医療スタッフへの治験概要説明、提出資料や契約書の準備等、多岐にわたる業務を遅れのないように進める必要があります。そのため、自分の作業スピードだけを考えるのではなく、関係者への確認に要する時間など、複数のタイムラインを計算しながら、スケジュールを調整していくことを意識しています。
また、手続きと並行して、チーム内の各メンバーが疾患やデバイスの知識、関連する試験情報をまとめた勉強会を分担して開くなど、互いに教え合いながら準備を進めています。

働く上で大切にしていること
大きく2つあります。
ひとつめは、自身が接する相手の立場に立って考えることです。
CRAの業務において齟齬のない正確なコミュニケーションをとるためには、相手の誤解を招かない表現や短く伝わりやすい文章などを考えて発信していく必要があります。上長や先輩、クライアント、医師等、それぞれの立場によって伝え方を変えていくことが求められており、そのためには受け手の感じ方を想像する力が不可欠です。
特に医療機器治験では、循環器疾患など被験者さんが重篤な症状をお持ちであることが多く、被験者さんに関わる問い合わせ等はよりタイムリーに、誤解なく簡潔な情報伝達が求められます。
ふたつめは、疾患知識やデバイスに対する好奇心です。
CRAは配属される試験毎に必要な知識を習得しなければなりませんが、必要性だけをモチベーションとして学習をするよりも、この業界を志した原点である「医学知識や医療機器に対する興味」に立ち返ることで、より前向きに業務と向き合えると感じています。
社風、共に働く仲間の魅力
「風通しのよさ」を強く感じます。自身の疑問や意見などを、上長や先輩に伝えやすく、またそれらについて気軽に、そして積極的に議論・相談を行える雰囲気があります。
入社1年目にアシスタントとして配属されたプロジェクトでは、クライアントへ提示する成果物の作成を担当しました。そこで資料の作成方針についてリーダーと協議をしていたのですが、入社間もない自身のアイデアや考え方を尊重し、成果物へ反映してもらえたことに新鮮な喜びを感じました。
また、イーピーエスは治験の支援体制が整っているため、プロジェクト上の課題について、統計解析やデータマネジメントなど各部門のスペシャリストに相談できることも大手CROである当社の利点だと思います。

仕事のやりがいと誇り
担当している医療機器に対して臨床上のフィードバックが得られた時に、最もやりがいを感じます。CRCや医師とのコミュニケーションの中で、被験者さんから「生活が楽になった」といったポジティブな反応を伺えた時には、自身の業務が患者さんの生活や健康に貢献できている、という実感を得ることができます。
医療機器の治験は、医薬品の治験と比べ手技を伴う試験が多いことが特徴です。
そのため、手技や手順について、直接医師と協議しながら施設での治験体制を構築していく場面もあります。
こうした協議では専門的な知識や柔軟な対応力が求められ、また治験実施上の運用と実臨床(実際の医療現場での診療や治療)上の運用の違いなどにジレンマを感じることもあります。しかし、そういった場面で落としどころを模索し、無事に治験体制を構築できた時には、CRAとしてのやりがいを感じます。
医療現場との距離が近いため、フィードバックを得られる機会も多く、自身の業務が患者さんの健康に直結しているという実感を持てるのも魅力の一つです。
また、課題に直面した際は、チームメンバーと社内外から活用できる前例を探すとともに、必要に応じて新たな対応方法を検討し、解決してきました。こうした会社の風通しのよさが議論や相談を活発化させ、課題の解決力につながっているのだと感じます。
今後のキャリアビジョンと目標
今後は経験者として後輩に指導する立場となるため、一CRAとして自身の担当施設の手続きや症例管理をするだけでなく、チーム全体の進捗状況にも目を向けて、リーダーの補助役も担っていきたいと考えています。プロジェクト全体を俯瞰することで、後々起こり得る問題やトラブルを事前に察知できる視点を持ち、円滑なプロジェクト進行を支えられるCRAになることを目標としています。
また、特定の専門分野にとどまらず複数の疾患知識や治験実施計画書の設計などのライティングの領域についても理解や知識を深めることで、より柔軟な対応ができるCRAでありたいと考えています。
応募者へのメッセージ
新しい環境に飛び込むことは不安もあるかと思いますが、イーピーエスには充実した入社後の研修制度があり、安心してスタートできる環境が整っています。業務をはじめてからも先輩社員によるサポートや勉強会の機会があり、継続的に学びながら成長することができます。私も入社時は、医療機器分野の知識が全くなかったのですが、研修や先輩方のサポートのおかげでスムーズに業務に適応できました。
また、業務上の課題も、一人で悩むのではなく、チーム全体で意見交換し解決策を考え、互いに助け合う文化が根付いています。あまり不安に思わず、好奇心に従ってイーピーエスにチャレンジしてみてください!
