ニュースリリース(詳細)

DCT*1における次世代リモートSDV*2をテーマにWebセミナー開催

2023年2月10日
イーピーエス株式会社
株式会社EP綜合

イーピーエス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:佐々 明、以下「EPS」)、株式会社EP綜合(本社:東京都新宿区、代表取締役:山本 賢一、以下、「EP綜合」)は、治験業務プロセスの効率化において経済産業省「第9回ものづくり日本大賞」*3で優秀賞を受賞した、EP綜合が提供する次世代SDVシステム「SYNOV-R(サイノブ)」を活用したリモートSDVをテーマに、2023年1月26日にWebセミナーを開催いたしました。

DCTにおける次世代リモートSDV

当セミナーの参加人数は551名となり、リモートSDVへの製薬企業の興味の高さをうかがえるセミナーとなりました。

当セミナーでは、COVID-19の感染拡大に伴い普及しつつあるリモートSDVに焦点を当て、従来のリモートSDVのメリット・デメリットについて整理するとともに、デメリットの回避策についてEPSの経験も踏まえ例をお示ししました。また、EP綜合が開発した次世代リモートSDVシステム「SYNOV-R(サイノブ)」の特長である強固な安全性と、全ての電子カルテシステムに適応するだけでなく、紙媒体の原資料も閲覧可能なユーティリティの高さをご紹介するとともに、これまでの導入実績や、ユーザーである医療機関・製薬企業からの声をご説明いたしました。

Webセミナー視聴者への満足度調査(n=126)では、「満足」と「やや満足」の合計が85.7%と高いご評価をいただきました。

満足度グラフ

また、次世代リモートSDVシステム「SYNOV-R(サイノブ)」に対するアンケート(n=126)では、「有用だと思う」と「ある程度有用だと思う」の合計が99.2%となり、新たなリモートSDVのツールとして製薬企業からの期待がうかがえる結果となりました。

有用性グラフ

本セミナーの視聴者の方々から多くの質問事項が寄せられましたため、視聴登録いただいた参加者の皆様を対象に、フォローアップセミナーを2023年3月23日に開催いたします。フォローアップセミナーでは、リモートSDVの導入に向けたさらなる疑問や不安を解消していただけるよう、より深い情報共有をさせていただきます。

EPSの「Virtual Go」構想

EPSは臨床試験業務を支援するリーディングカンパニーとして、これまで培ってきたデータサイエンスに関する専門性や豊富な経験・実績をもとにバーチャル治験を推進していく「Virtual Go」という構想を進めています。

Virtual Goロゴ

「Virtual Go」とは、EPSがDCTを推進していくためのサービス総称です。
「治験参加者が施設へ訪問しなくてもよいバーチャル」と、「CRA*4が施設へ訪問しなくてもよいバーチャル」を念頭に、eConsent*5をはじめとした、オンライン診療、DDC*6、eCOA*7、ウェアラブルデバイスの活用、治験薬配送、訪問看護、検体回収などさまざまなスキームについて、試験デザインや疾患領域に合わせてEPSがトータルに提案・運用・管理を行い、DCTを推進します。

EP綜合の次世代リモートSDVシステム「SYNOV-R(サイノブ)」

「SYNOV-R(サイノブ)」は、遠隔地から安全に電子カルテを閲覧・操作できるリモートSDVシステムです。
医療機関に専用ルータを設置して頂くだけで、院外の閲覧PCと、院内の電子カルテPCとの間で画面転送を行うことができます。COVID-19の流行に伴う制約下での、治験実施医療機関への直接訪問が制限されるなかSYNOV-R(サイノブ)は治験におけるモニタリング業務の課題解決だけでなく、治験業務の「効率化・迅速化」にも期待ができ、国内の臨床開発の促進に寄与できるものと考えております。

イーピーエス株式会社について

イーピーエス株式会社は1991年に事業を開始し、治験やPMS*8を中心とした臨床試験を総合的に支援するCRO*9です。臨床試験を推進する機能のすべての入口となる「Trial GATE」というコンセプトに基づき、さまざまな領域、フェーズの試験において医療機関や患者と製薬企業の橋渡しとなり、患者中心の治験の在り方を追求して参ります。

株式会社EP綜合について

EP綜合は、SMO*10として、治験実施施設(医療機関)と契約し、GCP*11に基づき適正な治験実施ができるよう、医療機関における治験業務を支援しています。治験に関わる医師や看護師、事務局の皆様の業務をサポートし、負担軽減および品質・スピード向上を実現します。
近年はIT技術を活用した治験業務の効率化を積極的に進めており、治験の依頼者である製薬企業と実施フィールドとなる医療機関との橋渡し役として、それぞれのニーズを具現化するサービスを提供し、更なる治験実施環境の向上を推進しています。

【本件に関するお問い合わせ先】

イーピーエス株式会社 広報戦略室
E-mail: koho@eps.co.jp

  • *1 DCT:Decentralized Clinical Trials(分散型臨床試験)
  • *2 SDV:Source Data Verification
  • *3 経済産業省「ものづくり日本大賞」
    「ものづくり日本大賞」は、日本の産業・文化の発展を支え、豊かな国民生活の形成に大きく貢献してきたものづくりを着実に継承し、新たな事業環境の変化にも柔軟に対応しながらさらに発展させていくため、ものづくりの第一線で活躍する各世代のうち、特に優秀と認められる方々を表彰する制度です。国土交通省、厚生労働省、文部科学省と連携して、2005年の制度創設後、今回で第9回を迎えます。
    経済産業省ホームページ: 第9回「ものづくり日本大賞」受賞者を決定しました!(METI/経済産業省)
    第9回 ものづくり日本大賞ホームページ:ものづくり日本大賞(meti.go.jp)
  • *4 CRA:Clinical Research Associate(臨床開発モニター)
  • *5 eConsent:Electronic Consent(電子的同意取得)
  • *6 DDC:Direct Data Capture(電子的な記録データの直接収集)
  • *7 eCOA:Electronic Clinical Outcome Assessment(電子臨床アウトカム評価)
  • *8 PMS:Post Marketing Surveillance(製造販売後調査)
  • *9 CRO:Contract Research Organization(医薬品開発業務受託機関)
  • *10 SMO:Site Management Organization(治験施設支援機関)
  • *11 GCP:Good Clinical Practice(医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令)