ニュースリリース(詳細)
リアルワールドデータの活用による
臨床エビデンス創出ソリューション 「Evidence Driver」 の提供開始~リアルワールドデータを活用した複数の新サービス~
2024年3月18日
イーピーエス株式会社
医薬品開発支援のイーピーエス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:山田 剛久、以下「EPS」)は新たに臨床エビデンス創出ソリューション「Evidence Driver」の提供を3月18日に開始したことをお知らせします。
昨今、行政・臨床現場・アカデミア・産業界においてリアルワールドデータ(以下「RWD」)の活用が広がり、RWDから臨床エビデンス(以下「RWE」)を創出することへの期待が高まっています。RWEを得るために、科学的な調査・研究要件の充足や、法規制の順守等のために、さまざまなRWDの特徴の把握、薬剤疫学や生物統計の正しい理解に基づき調査・研究を実行する必要があります。
EPSでは、これらの課題に応えるため、専門組織を立ち上げ、人材育成を行うことで、RWDの調査・研究を実施してまいりました。これに加えて、経験により積み重ねた独自のノウハウやアセットおよび社内外のネットワーキングにより、新たな仕組みによるRWEの創出方法の開発にも取り組んでおります。
「Evidence Driver」は、有用なRWDによる価値あるRWE創出をより一層加速していくことをコンセプトに、まず以下3つのサービスを提供し、お客さまの課題を解決することを目標としております。
今後も同コンセプトの下で、エビデンス創出と活用をドライブさせる新サービスを順次追加してまいります。
Evidence Driverとは
RWEの創出を加速し、前に推し進める新サービスの総称。
EPS従来の医薬品開発支援のトータルサービスに加えて、複数のパートナー企業やアカデミアがもつ技術、ノウハウ、リソースを組み合わせた総合的なソリューション。


提供を開始する三つの新サービスと特徴
当サービスを利用することで、従来のデータベース研究・臨床研究と比較して、安価に追加データを取得でき、取得アウトカムに制限がない柔軟な研究デザインを可能にします。さらに、準備期間や実施期間を短縮し、医療機関への負担を軽減するとともに、迅速な研究進行が可能になります。
- RWDを活用した臨床研究企画コンサルティング
- 臨床研究を企画構想フェーズから計画フェーズに進めるために必要な検討および情報提供
- クリニカルクエスチョンからリサーチクエスチョンへの検討情報、およびリサーチクエスチョンを精査するためのペイシェントジャーニーのスピーディーな提供
- 研究目的に合わせた、研究企画の実現可能性を高める支援
- DPC※1 + 追加収集データ臨床研究支援(メディカル・データ・ビジョン社との協業)
- DPCおよび追加収集データによるハイブリッド臨床研究支援
- DPCデータでは取得が難しいアウトカムについて、匿名加工した追加データを安全かつ低コストで収集
- データベース研究や調査実績が豊富なメディカル・データ・ビジョン社のデータと、30年を超えるCRO※2としての支援実績・経験を積み重ねたEPSのノウハウを組み合わせた、研究要望への柔軟な対応
- SS-MIX2※3 + 追加収集データ臨床研究支援(ケーアイエス社との協業)
- SS-MIX2および追加収集データによるハイブリッド臨床研究支援
- SS-MIX2標準規格データに加え、研究に必要なデータを匿名化システムにより収集
- 従来の観察研究と比べ低コストかつ短期間での臨床研究支援
- 疾患レジストリ構築実績の多いケーアイエス社とEPSのデータベース活用のノウハウを組み合わせた研究計画の促進
Evidence Driverを提供する私たちの強み

- Science:幅広い疾患領域と科学的な専門性の提供能力
- オンコロジーをはじめ、さまざまな疾患領域における臨床試験や臨床研究、安全性管理等の業務経験が豊富な解析・データマネジメント・データベース研究計画・疫学人材が科学的な専門性を付加価値として提供いたします。
- Network:グループ会社 ・ アカデミア ・ 外部パートナーとのネットワーク力
- 健康産業を支援するEPSグループ内の連携、医学・疫学・統計を専門とするアカデミアとの共同研究、独自データや技術を持つ外部パートナーとの協業など、EPSが持つそれぞれの強みを相互ネットワークで最大限に生かします。
- Innovation:最新の医療情報 ・ IT技術を駆使した革新力
- 最新技術を駆使・研究する組織を新設するとともに新規事業の企画開発と実用化を全力で推進し、新たな挑戦をし続けています。
イーピーエス株式会社について
イーピーエス株式会社は1991年に事業を開始し、治験やPMS※4 を中心とした臨床試験を総合的に支援するCROです。臨床試験を推進する機能のすべての入口となる「Trial GATE」というコンセプトに基づき、これまでの豊富な実績で培ったデータサイエンスの専門性とデジタル技術を生かし、顧客ニーズに応える新たなモデルを提案していきます。
メディカル・データ・ビジョン株式会社について
2003年に創業し、「医療を選択できる社会の実現」に向け事業を展開しています。その中で医療機関や保険者から匿名化した診療情報を集積し、二次利用許諾を得た上で製薬会社や研究機関等に提供しています。現在、利活用可能なデータベースの実患者数は、病院データで4,674万人(2024年2月末)、保険者データは2,152万人(同)となっています。
株式会社ケーアイエスについて
2005年に事業を開始、電子カルテからパーソナルヘルスレコード・地域医療連携等、幅広い医療分野のシステムをクラウドサービスとして提供しております。保健・医療分野における標準化技術を基盤とした「医療」と「健康」の2つの事業を展開し、少子高齢化の進展により医療費の増大が懸念される国内において斬新なアイデアと標準化技術による社会貢献を目指します。
【本件に関するお問い合わせ先】
イーピーエス株式会社 広報戦略室
E-mail:koho@eps.co.jp
- ※1 DPC:Diagnosis Procedure Combination(診断群分類包括評価)
- ※2 CRO:Contract Research Organization(医薬品開発業務受託機関)
- ※3 SS-MIX:Standardized Structured Medical record Information eXchange(電子的診療情報交換標準化推進)
- ※4 PMS:Post Marketing Surveillance(製造販売後調査)