ニュースリリース(詳細)

患者アドバイザリーボード開催支援サービスを提供開始

2025年10月15日
イーピーエス株式会社

医薬品・医療機器・再生医療等製品開発支援のイーピーエス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:髙井 紀幸、以下「EPS」)は、患者参画活動を支援する「Voicebook」ソリューションの新たなサービスとして、「患者アドバイザリーボード開催支援サービス」の提供を本日より開始いたしました。
また、本サービスの開始に合わせ、「患者と製薬企業をつなぐ新たな懸け橋 –患者アドバイザリーボード導入のすすめ–」をテーマに、2025年8月20日にwebセミナーを開催したことをお知らせいたします。

Voicebook

近年、医薬品・医療機器の研究開発において、患者・市民参画(PPI:Patient and Public Involvement)や患者中心(Patient Centricity)の取り組みの重要性が高まっています。

一方で、患者さんの意見を的確に収集し反映する仕組みづくりや、その企画・運営に関するノウハウの不足は、現場の課題として残っています。

本サービスは、製薬企業が重要な患者インサイトを効率的に収集するための新たな手段を提供するとともに、患者さんの声を医薬品開発プロセスに取り入れる際の障壁を低減し、治験・臨床研究の質の向上や参加者の負担軽減につなげることを目的としています。

※患者アドバイザリーボード(Patient Advisory Board)とは、医薬品・医療機器の開発や医療提供のプロセスについて、患者やその家族が集まり、医療機関や企業などに意見や助言を行う場のこと

患者アドバイザリーボード開催支援サービスについて

患者参画活動は、医薬品開発のさまざまなプロセスに患者さんの声を収集・反映し、また患者さんに対して適切な情報提供を行うことで、より良い医薬品の開発や医療の提供につなげる重要な取り組みです。
この度開始するサービスは、こうした患者参画活動をより強力に支援するために、患者さんと製薬企業が一堂に会して意見交換を行う患者アドバイザリーボードの企画や運営をサポートするものです。これにより、製薬企業が重要な患者インサイトを収集するための新たな手段を提供します。

患者アドバイザリーボード開催支援サービス

本サービスの3つの強み

  • 1.患者支援団体との強固な連携と患者募集
    • 経験豊富な患者支援団体(VHO-net、ピーペック)と協働
    • 患者団体経由の募集で、参加意欲の高い候補者にリーチ可能
  • 2.全国7,200医療機関ネットワークを活用した幅広い患者探索
    • 患者団体に所属しない患者さんや患者団体を介しにくいケースにもアクセス可能
    • 希少疾患や遠隔地の患者リクルートにも対応し、母集団形成を支援
  • 3.患者参画コーディネーターによる円滑な参画支援と意見反映
    • 患者とのコミュニケーション補助や心理的配慮、参加者フォローを実施
    • 議事録や報告書における患者意見の適切な反映をサポートし、質の高いアウトプットを実現

WEBセミナー開催

EPSは患者アドバイザリーボード開催支援サービスの提供開始に先立ち、「患者と製薬企業をつなぐ新たな懸け橋 –患者アドバイザリーボード導入のすすめ–」をテーマに、2025年8月20日にwebセミナーを開催しました。

セミナーでは、患者参画に関連する規制要件や各種業界団体から発信されている情報を整理し、患者参画活動の意義や必要性を解説するとともに、患者アドバイザリーボードの開催に向けた課題を挙げ、あわせてこれらの課題を解消する本サービスについてご紹介しました。

セミナーには、臨床開発に携わる方々を中心に222名と多数のご参加をいただき、製薬企業の患者参画活動や患者アドバイザリーボードの開催に対する高い関心がうかがえました。
また、セミナー参加者へのアンケート(n=84)では、患者アドバイザリーボードの有用性について「有用だと思う」と「ある程度有用だと思う」の合計が97.6%となり、医薬品開発への患者参画の重要性を改めて認識するとともに、本サービスへの期待も確認できました。

患者アドバイザリーボードの活用は治験に有用か

患者参画支援ソリューション 「Voicebook」 とは

「Voicebook」は、患者・市民参画(PPI:Patient and Public Involvement)の促進や、患者中心(Patient Centricity)の開発を支援するソリューションです。

患者の声を収集し治験や臨床研究に反映することは、参加者の負担を軽減し、参加しやすい治験や臨床研究の実現や製品の優位性、価値の探索につながります。また、こうした患者さんの声を医薬品リスク管理計画(RMP)の中で実施されるリスク最小化活動へ反映することで、リスク最小化活動の評価・改善サイクルをより強固なものとし、さらなる適正使用の推進が期待できます。
https://www.eps.co.jp/ja/service_voicebook.php

イーピーエス株式会社について

イーピーエス株式会社は1991年に事業を開始し、治験やPMS※1を中心とした臨床試験および臨床研究を総合的に支援するCRO※2です。臨床試験を推進する機能のすべての入口となる「Trial GATE」というコンセプトに基づき、さまざまな領域、フェーズの試験において医療機関や患者と製薬企業の架け橋となり、患者中心の臨床試験・臨床研究の在り方を追求して参ります。

【本件に関するお問い合わせ先】

イーピーエス株式会社 広報担当
E-mail:koho@eps.co.jp

※1
PMS:Post Marketing Surveillance(製造販売後調査)
※2
CRO:Contract Research Organization(医薬品開発業務受託機関)