ニュースリリース(詳細)
患者参画への取り組み「Voicebook」をテーマにWebセミナー開催
2022年11月1日
イーピーエス株式会社
イーピーエス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:佐々 明、以下「EPS」)は、EPSが提供する新たなサービス「Voicebook」をテーマに、2022年10月26日にWebセミナーを開催いたしました。

患者アンケートサービス「Voicebook」は、患者中心の治験を実現するためにEPSが新たに提供するサービスの名称です。
「Voicebook」では、治験参加者から治験に対する意見を収集し、治験依頼者へご提供します。治験参加者の生の声に耳を傾け、治験への参加のしやすさや治験参加者向けのツールやシステムを新たに導入した際の使い勝手など、今までに知り得なかった治験参加者の意見を収集して医薬品開発に反映することで、患者中心の治験の実現に寄与します。

2022年10月26日に開催したWebセミナーでは、患者参画(PPI*1やPFDD*2とも呼ばれる)の国内外の動向および患者アンケートサービス「Voicebook」の概要と活用例を紹介しました。
当セミナーへの参加人数は424名となり、患者参画の取り組みに対する注目の高さがうかがえるセミナーとなりました。
Webセミナー開催後の視聴者への満足度調査では、「満足」と「やや満足」の合計が83.5%となる評価をいただきました。

また同様に、患者へのアンケート調査の有用性については、「とても有用」と「やや有用」との回答が合計で99.1%となり、「Voicebook」の有用性についての期待がうかがえる結果となりました。

本セミナーの視聴者の方々から多くの質問事項が寄せられましたので、視聴登録した参加者を対象としたQ&Aに関するフォローアップセミナーを2022年12月8日に開催いたします。フォローアップセミナーでは、より明確に患者中心の治験の実現に向けてイメージしていただけるよう深掘りさせていただきます。
「Voicebook」の3つの支援内容
- アンケート企画支援
アンケート実施におけるタスク・スケジュールの整理・立案や治験実施計画書等の記載案の提案 - 医療機関向け支援
医療機関に対するIRB*3の審議資料、アンケート実施補助資料の作成 - アンケート実施支援
実際に治験参加者へアンケートを実施し、得られた結果を整理・集計して報告
イーピーエス株式会社について
イーピーエス株式会社は1991年に事業を開始し、治験やPMS*4を中心とした臨床試験を総合的に支援するCRO*5です。臨床試験を推進する機能のすべての入口となる「Trial GATE」というコンセプトに基づき、さまざまな領域、フェーズの試験において医療機関や患者と製薬企業の橋渡しとなり、患者中心の治験の在り方を追求して参ります。
患者参画
PPIとも呼ばれます。
PMDA*6は、患者等の声を把握、理解し、業務に活用することを患者参画と定義し、患者参画により”Patient First”というPMDAの取り組みを具現化するとともに、患者等の薬事行政に対する理解と満足度の向上を図ることを目指すと述べています。また、AMED*7によれば、「研究への患者・市民参画(PPI)」とは医学研究・臨床試験プロセスの一環として、研究者が患者・市民(患者、家族、元患者(サバイバー)、未来の患者を想定)の知見を参考にすることとされています。
米国のFDA*8においては、患者に焦点を当てた医薬品開発(PFDD)は患者の経験や視点、ニーズ、および優先度等を把握し、医薬品の開発と評価に有意義に組み込むための体系的なアプローチとされています。
【本件に関するお問い合わせ先】
イーピーエス株式会社 広報戦略室
E-mail: koho@eps.co.jp
- *1 PPI:Patient and Public Involvement(患者・市民参画)
- *2 PFDD:Patient-focused drug development
- *3 IRB:Investigational Review Board(治験審査委員会)
- *4 PMS:Post Marketing Surveillance(製造販売後調査)
- *5 CRO:Contract Research Organization(医薬品開発業務受託機関)
- *6 PMDA:Pharmaceuticals and Medical Device Agency(医薬品医療機器総合機構)
- *7 AMED:Japan Agency for Medical Research and Development(日本医療研究開発機構)
- *8 FDA:Food and Drug Administration(アメリカ食品医薬品局)