AI基本方針
当社は、AIを、社会課題の解決、顧客価値の向上、ならびに事業の持続的成長に資する重要な技術基盤と位置づけています。
一方で、AIはプライバシー侵害、差別・バイアス、情報セキュリティ上の脅威などのリスクを内包しています。
当社は、経営理念・行動憲章、各種方針・指針に基づき、これまで事業活動全体における責任ある行動とガバナンスの確立に取り組んできました。
本AI基本方針は、これらの既存方針・取り組みとの整合性を前提とし、AIの活用に関しても同じ価値観と責任のもとで、安全かつ適切な利活用を推進するために定めるものです。
当社は医薬品開発を支援するCROとして、AIがもたらす変革を積極的に取り込み、医薬品開発の品質向上、プロセス革新、そして新たな価値創造に挑み続けます。
品質と信頼性が重視される領域においても、適切なガバナンス、透明性、倫理性を確保しながら、AI活用のフロントラインを切り拓くことを使命とし、革新的なソリューションを創出します。
組織横断かつ中長期的な視点でAI戦略を推進し、継続的な学習と改善を通じて、業界・市場・社会に還元できる実践知を蓄積していきます。CRO業界におけるAI活用のパイオニアとして、自ら新しいスタンダードを示し、医薬品開発と医療の発展に確かな貢献を果たします。
目的
本方針は、当社が関与するAIの開発、提供、利用に関する基本的な考え方を示し、以下を目的とします。
- AIの活用に対する当社の基本姿勢を明確にすること
- 経営方針と一貫した形で、信頼性・透明性を確保すること
- AI利用の価値最大化とリスク最小化を両立させること
適用範囲
本方針は、当社が関与するAIの企画、開発、調達、提供、運用および利用の全ての局面に適用します。 当社はAIを、特定の技術や製品に限定せず、AI技術が組み込まれた高度に複雑な情報システム一般を含む広い概念として捉えます。
基本理念
当社は、AIの活用にあたり、経営理念・行動憲章および人権方針に基づき、以下の価値を尊重します。
- 人間の尊厳の尊重
AIに過度に依存することなく、人が主体となり、AIを道具として活用します。 - 多様性
AIの利用により、不当な差別や排除が生じないよう配慮します。 - 持続可能性
品質・環境への配慮を含め、社会課題の解決と長期的な価値創出に資するAI活用を推進します。
AIに関する基本原則
当社は、政府が示す人間中心のAI社会原則の趣旨を尊重するとともに、各種方針等との整合性を確保しながら、以下の原則に基づいてAIを取り扱います。
- 人による統制と責任
AIの利用は、人権を尊重することを 前提とし、人が最終的な判断と責任を担います。 - 公平性・非差別
AIの利用により不当な差別が生じないよう配慮します。 - プライバシーの確保、法令遵守
プライバシーやパーソナルデータおよび要配慮情報について、関連法令および社内規程に基づき、適切な保護に努めます。第三者の権利に関わる情報等の特性を理解したうえで慎重に取り扱い、人や社会が不当な影響や不利益を受けないよう配慮します。 - セキュリティの確保
AIに関連するサイバーセキュリティ上のリスクに対し、適切な対策を講じます。 - 透明性・説明責任
AIの利用に関する基本的な考え方や役割について、適切な範囲で説明可能な状態を確保します。 - 公正競争
公正な取引と競争を尊重し、不当なデータ利用を行いません。 - イノベーションの促進
適切な品質と安全性を確保した上で、社会および産業の発展に資するAIの健全な発展と活用を推進します。 - リテラシーの向上
当社の業務従事者に対しAIリテラシーと倫理観の向上を図り、適切な教育、啓発を実施します。
ガバナンス
当社は、AI利用の価値最大化とリスク最小化を両立するため、責任あるガバナンスの構築と継続的改善に取り組みます。
ステークホルダー
顧客、取引先、当社の業務従事者、社会との対話を重視し、AIの利活用に関する信頼関係の構築に努めます。
インシデントへの対応
AIに起因する事故、不具合、情報漏えい、または重大な誤用が発生した場合には、情報セキュリティ方針および品質方針に基づく対応プロセスに従い、ステークホルダーへの対応を優先し、影響評価、被害拡大防止および再発防止に努めます。 また、ステークホルダーに対して説明責任を果たします。
本方針の見直し
本方針は、AI技術の進展、社会情勢、法制度および当社の関連方針の改定等を踏まえ、適宜見直しを行います。
(制定:2026年4月1日)